集患
猿飛桃太郎(ベース)

こんにちは!
俺の名前は猿飛桃太郎(さるとびももたろう)

突然ですが、先生は新規の患者さんを増やすために、「ブラックボード」に力を入れようと思っていませんか?
店頭に置いてあるブラックボードは、通行人に自分の店をアピールし、見込み患者さんをキャッチすることができます。

しかし、多くの先生は、ブラックボードに集客をするための工夫がされていないため、単なる案内板になってしまっています・・・。
それでは、せっかくの見込み患者さんに、興味を持ってもらうことができませんよね。
とはいえ、限られたスペースの中で、どのような言葉をならべればいいのかも悩みどころです。

そこで、今回はウチの院長が普段使っている、“患者さんが集まるブラックボードの作り方”をお伝えします。
ぜひ、ブラックボードを最大限に活かし、新規の患者さんを増やしていってくださいね。

それではまいります!

鬼野右近が教えます!!

今回の登場人物

猿飛桃太郎(ベース)

猿飛桃太郎(22)
鬼のいる治療院の見習い治療家

鬼野右近(ベース)

鬼野右近(45)
鬼野治療院の院長

猿飛桃太郎が教えます!!

夜中に大雨が降った日の翌日・・・

猿飛桃太郎(ベース)

うーっす!
さ~て、今日も仕事仕事・・・!


鬼野右近(怒り)

・・・。


猿飛桃太郎(ベース)

お、おっさん、いつもに増してすげェ顔してんな!


鬼野右近(無表情)

よぉ、桃太郎。
昨日は、天気予報通りすごい雨だったな!


猿飛桃太郎(ベース)

おぅ~。
久々に寝られなかったぜ!


鬼野右近(無表情)

おまえ、昨日店頭のブラックボードをしまい忘れただろ。


猿飛桃太郎(驚き)

・・・えっ?
・・・!
(ヤベェ!やっちまった・・・。)


鬼野右近(無表情)

昨日「天気が荒れるから、必ずブラックボードを片付けるように」と念を押したはずだが。


猿飛桃太郎(驚き)

す、すまねェ!
・・・で、ブラックボードは無事だったのか?


鬼野右近(怒り)

無事なわけねェだろッッッッ!!


猿飛桃太郎(無表情)

だ、だよな・・・。
俺、その分今日も気合入れて頑張るから、許してくれよ・・・。


鬼野右近(無表情)

いや、おまえには罰を用意してやった。


猿飛桃太郎(驚き)

・・・!?


鬼野右近(ベース)

今日から、おまえがブラックボードを書く担当だ!


猿飛桃太郎(驚き)

げ・・・。


鬼野右近(ベース)

これを機にブラックボードのありがたみを知るといい。
いいな・・・!


猿飛桃太郎(無表情)

・・・わかったよ!
書きゃいいんだろ・・・。

 

鬼のいる治療院

 

それから2時間後・・・

鬼野右近(ベース)

そろそろ書けたか?


猿飛桃太郎(喜び)

完璧だぜ!
いやぁ~、俺にこんな才能があったなんてな~。


鬼野右近(ベース)

どれ、みせてみろ。


猿飛桃太郎(ベース)

ほらっ!

鬼野右近(無表情)

・・・。
桃太郎、お前はなんのためにブラックボードを書いたんだ?


猿飛桃太郎(ベース)

・・・?
そんなもん、通行人に読んでもらうために決まってんだろ。


鬼野右近(無表情)

お前はブラックボードの本質をまったく分かってねェようだな。


猿飛桃太郎(驚き)

・・・?


鬼野右近(無表情)

ブラックボードの目的は「読んでもらうこと」ではなく、「来院してもらうこと」だ。
すなわち、おまえの書いたブラックボードではNGだ。


猿飛桃太郎(驚き)

な・・・なんだと!?


鬼野右近(ベース)

いいか。
おまえは、せっかくのブラックボードに店名と電話番号、受付時間の情報しか載せていない。
これでは、その辺の看板と変わりゃしねぇ。


猿飛桃太郎(驚き)

え・・・?


鬼野右近(ベース)

ブラックボードはあくまでも集客するためのアイテムだ。
集客につなげるためには、通行人の全員にむけた情報を載せるのではなく、見込み客となる人へ向けた情報を発信しなければならない。

鬼野右近が教えます!!

ブラックボードで集客するなら、ペルソナと売りたい商品を設定し、情報を発信しよう!

先ほどもお伝えしたように、ブラックボードを集客のアイテムとして活用するためには、見込み客となる人へ向けて情報を発信しなければならない。
では、そんな「見込み客」となる人を決めるためにはどうすればいいのか・・・?
この章では、見込み客を決めるためのポイントをふたつをお伝えしよう。

 


1.ペルソナの設定
2.売りたい商品の設定


 

1.ペルソナの設定

「ペルソナ」とは、商品を提供したいお客さま像のことを言う。
ペルソナを設定することで、どんな人に向けてメッセージを発信するのかが明確になるので、メッセージが見込み客に刺さりやすくなるのさ。

ちなみに、ペルソナを設定するときは、次のような情報を事細かに決めると良いだろう。

 


・性別
・年齢
・職業
・家族構成
・趣味


 

鬼野右近(ベース)

もし、現在来院している患者さんで、見込み患者さんに近い人物がいれば、その人をペルソナとして設定してもよい。

2.売りたい商品の設定

売りたい商品とは、自分の店や、もっている技術などの強みのことだ。
「肩こり・腰痛・ひざ痛でお困りの方・・・」とアピールするよりも「腰痛専門!」など限定した方が注目度がアップするよな。
売りたい商品が設定されていないブラックボードは、全体的にぼんやりとしてしまい、誰にも響かなくなってしまう可能性があるので注意が必要だ。

 


 

猿飛桃太郎(驚き)

なるほど!
集客できるブラックボードにするためには、事前準備が必要だったのか!


鬼野右近(ベース)

そうだ。
何事も「準備が全て」と言うように、準備次第でそのあとの結果につながる。
準備は少し手間ではあるが、誰にも読まれないブラックボードになるほうがツライからな。


猿飛桃太郎(喜び)

よぉし、さっそくペルソナと商品の設定をするぞ・・・!

 

 

猿飛桃太郎(ベース)

おっさん、準備が終わったぞ!
この後はどうすればいいんだ?

鬼野右近が教えます!!

読まれるブラックボードにするためには、3つのポイントをおさえて見込み客の心を動かそう!

ブラックボードは書けるスペースが限られている。
そのため、何も考えずにあれこれ書いてしまっては、無駄な言葉が多くなり、見込み患者さんの心にヒットさせることができない。

そこで、次の3つの順序をおさえながら、書く言葉を決めてほしい。

 


1.興味をもってもらう
2.不安や疑問を取り除く
3.ワクワク感を持たせる


 

1.興味をもってもらう

ブラックボード集客の第一歩は、見込み客にブラックボードを読んでもらうことだ。
しかし、通行人は何かと忙しかったり、次のスケジュールのことで頭がいっぱいだよな。
そこで、ブラックボードの内容を興味深いものにし、まずは足を止めてもらう必要がある。

例えば、“他店にはないような施術法やお店の強み”を主張するとよいだろう。
興味を引き付けるような工夫をすることで、それを見た通行人が、足をとめてくれるだろう。

2.不安や疑問を取り除く

足を止めてブラックボードを読んだ通行人の方が、つぎに抱く感情は「不安」や「疑問」だ。
そこで、「行ってみたいけど、本当に大丈夫だろうか・・・?」という不安を取り除く必要がある。

そこで、次の3つのポイントをおさえて言葉を書くようにするといいだろう。

 


・施術内容を明らかにする

整骨院といっても、どんな治療をしているところなのか知らない人は意外と多い。
そこで、「怪我をした人の治療」「日常生活での痛みの治療」「マッサージ」など、どんな治療を行っているのかが分かるような言葉を入れるといいだろう。

・ターゲットが分かるようにする

誰だって、初めての場所にいくのは勇気がいるものだ。
そこで、ターゲット層となる患者さんの声や、施術中の患者さんの写真などを貼っておくと、親近感がわき、安心して足を運んでもらうことができる。

・店内の雰囲気が分かるようにする

店内の雰囲気が分からない整骨院は、相手を不安な気持ちにさせるため、来院するハードルがあがってしまう。
明るく、清潔感の伝わる店内の写真を、ブラックボードに貼っておくと不安を取りのぞくことができるぞ。

 


 

3.ワクワク感を持たせる

不安が取りのぞかれた見込み患者さんを、来院につなげるための一押しは「ワクワク感」だ。
というのも、患者さんが施術を受けたいと思うのは、施術が面白そうだからではなく、施術を受けた先にある満足感を手に入れることが目的だからだ。

ちなみに、見込み患者さんにワクワク感を抱いてもらう方法は簡単だ。
例えば、以下のように患者さんの実際の声をいれ、施術を受けた後の未来をイメージしてもらうとよい。

「大好きな旅行がもっと楽しくなりました・・・!」
「孫と走り回れるようになりました・・・!」

設定したペルソナの趣味にあわせた言葉を書くことで、見込み患者さんの心に響きやすくなるだろう。

 


 

猿飛桃太郎(驚き)

ブラックボードで集客するために、こんなにたくさんの戦略があったとは・・・。


鬼野右近(ベース)

あぁ、そうだ。
ただ、なんとなく書いているだけでは集客できんぞ。


猿飛桃太郎(ベース)

ところで、おっさん。
おっさんの書くブラックボードは何であんなにカラフルなんだ?
カラフルって、おっさんのキャラには似合わねぇけど・・・。


鬼野右近(ベース)

・・・。
文字の配色にも戦略がある。


鬼野右近(ベース)

そうなのかよ!?
どこもかしこも戦略だらけじゃねェかよ~。


鬼野右近(ベース)

文字の配色や太さはブラックボードを見やすくするための重要なポイントだぞ。

猿飛桃太郎が教えます!!

文字に強弱をつけることで、読み手の頭にスッと入りやすくなる

先ほどからお伝えしているように、ブラックボードは通行人に読んでもらうことがほとんどだ。
すなわち、ブラックボードに書く文章は、歩きながらでも読みやすくする必要がある。

ちなみに、歩きながらでも読みやすい文章には、必ず文字の大きさや配色で文章に強弱がついている。
例えば、協調したい言葉の文字を大きくしたり、色をつけたりすることで、大切なポイントだけが頭にスッと入りやすくなるんだ。

もちろん、装飾がゴチャゴチャとしすぎて、伝えたいことが分からなくなっては元も子もない。
そこで、配色には以下の2点を注意してほしい。

 


・基本の色は白
・使う色は4色まで


 

基本の色を白にすることで、カラーをつけた言葉がより目立つようになる。
また、カラーの文字を多くしすぎると、どこが協調されている部分かわからなくなってしまうため、4色までにしておくといいだろう。

 


 

猿飛桃太郎(喜び)

おっさん!
俺、スゲェいいブラックボードが書けそうな気がしてきたぜ!


鬼野右近(ベース)

いつにも増して自信満々だな。


猿飛桃太郎(ベース)

じゃ、オレ集中するから話しかけないでくれよな。


鬼野右近(無表情)

・・・。

 

 

猿飛桃太郎(喜び)

じゃーん!
なかなかの出来栄えだろ?

鬼野右近(ベース)

どれどれ?
たしかに、ポイントをうまくおさえて書けているな。


猿飛桃太郎(ベース)

だろ・・・?


鬼野右近(ベース)

これなら、ブラックボードでの集客が見込めるかもしれねェ。


猿飛桃太郎(喜び)

やっほーい!
これで、俺の仕事いっちょ上がりッ!


鬼野右近(ベース)

待て、桃太郎。
ブラックボードは作成して終わりではないぞ?


猿飛桃太郎(驚き)

・・・?


鬼野右近(ベース)

作成したあとに、ブラックボードが集客の役目を果たしてくれているかどうかチェックしなければいけない。

猿飛桃太郎が教えます!!

ブラックボードからの来院を集計して次の作成にいかす

猿飛桃太郎(驚き)

俺のブラックボード当番はまだ終わってねェってのか?


鬼野右近(ベース)

あぁ、そうだ。
お前の書いたブラックボードが、集客につながっているのかをチェックしなければ書いた意味がない。


猿飛桃太郎(無表情)

(・・・めんどくせェ。)


鬼野右近(ベース)

お前いま「めんどくせぇ」って心の中で呟いたな?


猿飛桃太郎(驚き)

(ギクッ。)
な、なわけねェだろ!
で、何をすればいいんだよ。


鬼野右近(ベース)

ブラックボードを作成し、店頭に出したら次の2つを実践してほしい。

 


1.ブラックボードからの来院数を集計する
2.定期的に書き換える


 

1.ブラックボードからの来院数を集計する

ブラックボードを新しく作成したら、そこから何人の患者さんが来院してくれているのかを集計する必要がある。
なぜなら、集計することで、ブラックボードの内容が効果的だったかどうかを判断することができるからだ。
ちなみに、来院患者さんの数は、来てくれた患者さんに来院経路をたずねることで、知ることができるぞ。

2.定期的に書きかえる

ブラックボードは、一度書いたら終わりではなく、何度も書きかえなければいけない。
なぜなら、ずっと同じ内容では、見飽きられてしまい効果がうすれていくからだ。
何度も書きかえられるのがブラックボードのメリットなので、一度で完璧なものを作ろうとせず、色んな言い回しを試してみるといいだろう。

 


 

猿飛桃太郎(驚き)

と、いうことは・・・。


鬼野右近(ベース)

そうだ。
この先、ずーっとお前がブラックボード担当だ。


猿飛桃太郎(無表情)

げッ・・・。


鬼野右近(ベース)

まぁ、これも集客の勉強だと思って頑張るんだな。


猿飛桃太郎(ベース)

(・・・よし、おっさんをギャフンと言わせてやるぞ・・・。)

猿飛桃太郎が教えます!!

それから数カ月後、桃太郎はブラックボードを最大限に生かす術を身につけた

JK1

あの~オモテのブラックボードを見たんですけど・・・?


JK2

すいませ~ん!
ブラックボードに載っている猿飛先生はいますか?


JK3

ブラックボードを見てきましたぁ~!


鬼野右近(驚き)

・・・!?
な、なんなんだ、この女子高生の嵐は・・・。


猿飛桃太郎(ベース)

おっさん、これはブラックボードの効果だぜ!


鬼野右近(驚き)

はぁ!?

鬼野右近(無表情)

おまえな・・・。

 

鬼野右近が教えます!!

(番外編)鬼野治療院のスタッフ研修

猿飛桃太郎(無表情)

俺の知り合いの整体師で、独立して3年のやつがいるんだ。
最近、そいつの整体院の患者さんが減ったみてェで・・・、なんとかなんねェかな?


鬼野右近(ベース)

・・・。
そいつの店は、なんで患者さんが減ったんだ?


猿飛桃太郎(無表情)

最近、近所に自費治療を本格的にやっている整体院が増えたらしいんだ。
しかも、ホームページも金がかかってるみたいでよ・・・。


鬼野右近(ベース)

・・・。
なるほど。
それなら、手技で差別化するしかないようだな。


猿飛桃太郎(驚き)

手技で差別化・・・?


鬼野右近(ベース)

あぁ、そうだ。
この整体院が飽和している時代に、ライバル店を出し抜くには差別化が必要だ。


猿飛桃太郎(驚き)

あぁ、それはわかるぜ!
そいつも、USPとやらを考えて、差別化頑張ってるみてェだから。


鬼野右近(ベース)

その差別化だが、一番手っ取り早いのは「自院だけが対応できる症状」を作ることだ。


猿飛桃太郎(驚き)

自院だけが対応できる症状・・・?


鬼野右近(ベース)

そうだ。
例えば、次のような症状は改善できる整体院が少ないため、対応することさえできれば簡単に差別化が可能だ。

 


・自律神経症状
・精神疾患


 

鬼野右近(ベース)

整体院を経営されている先生の中には、上記の症状の改善に苦手意識を持っている先生が多い。
というのも、患者さんの中には、踏み込まれると心を取り乱すような事情を抱えている人がいるからだ。


猿飛桃太郎(無表情)

(うわっ・・・、俺も苦手だ。
前に患者さんに大泣きされたからな・・・。)


猿飛桃太郎(驚き)

でもよ、患者さんのトラウマなんかに触れずに、自律神経症状とか、精神疾患が改善できる手技なんてあるのか?


鬼野右近(ベース)

あぁ、ある。


猿飛桃太郎(驚き)

・・・!


鬼野右近(ベース)

その手技は、俺の仲間でもある「鈴木章生」先生が開発されたメソッドだ。
「精度」や「経験」がなくても、自律神経症状・精神疾患で悩んでいる患者さんを改善することができる。


鬼野右近(ベース)

ちなみに、鈴木章生先生とは、「モーションロック瞬間解除テクニック」という手技を開発し、「毎月500名の患者さんを施術・患者さん全体の80%が6回以上のリピート・月商250万円」という輝かしい実績をもつ愛知県・岡崎のカリスマ治療家だ。


猿飛桃太郎(驚き)

・・・!


鬼野右近(ベース)

この手技を身につけることができれば、急増する精神疾患・自律神経症状にアプローチできるようになり、他院との差別化や高単価、時短施術へ近くだろう。


猿飛桃太郎(驚き)

そ、その手技教えてくれよ!


鬼野右近(ベース)

いいだろう・・・。
その手技がこれだッッ・・・!

精神疾患・自律神経症状にアプローチできる手技の紹介はこちら