
こんにちは!
俺の名前は猿飛桃太郎(さるとびももたろう)
突然ですが、あなたは開業のための物件探しでつまずいていませんか?
いざ、物件を見つけようと思うと、何を基準に探したらいいのか分からず、決められずじまいになってしまいますよね・・・。
結局、探すのに疲れてしまって、「もうここでいいや・・・」と妥協してしまう人も多いでしょう。
ですが、物件選びは今後の経営を左右する大切な活動。
なんとなく物件を決めた結果、「お客さんが来ず、家賃が払えない・・・。」なんてことにもなりかねません。
そこで、あなたに知っておいてほしいのが、治療院向けの物件選びの方法です。
物件を決めるための条件を知っておけば、失敗なく理想の物件を見つけることができます。
今回は、スムーズに理想の物件と巡り合うために、おさえておきたい条件をお伝えしていきます。
ぜひ、今後の物件探しに役立ててくださいね。
それではまいります!

今回の登場人物

猿飛桃太郎(22)
鬼野治療院の見習い治療家

鬼野右近(45)
鬼野治療院の院長

ある日、桃太郎は朝寝坊をして遅刻してきました

お前は何時だと思ってんだッッッッ・・・!

・・・。

朝イチから患者さんの予約でいっぱいだってのに、開院ギリギリじゃねぇか・・・!

すみません・・・。

どうせ、夜中までゲームに夢中で寝坊でもしたんだろ。

ち、ちげぇよ!
まぁ、寝坊はあってるけど・・・ちょっと調べものしてたんだよ。

・・・?

最近、物件探しが趣味でさ・・・。

はぁ・・・?

どうせ、バカにされるから言うのイヤだったんだよ!
俺も独立したらどんな物件を借りようかな~、なんて調べてんだよ。

お前が独立ねェ。
で、いい物件はあったのか?

それが、いろんな物件がありすぎてよく分かんねェんだよ。

・・・。
そもそもお前の物件の条件ってなんだ?

条件・・・?
んなもん、まだはっきりと決めてねぇよ。

それじゃあ、経営難の道まっしぐらだな!
ガハハハハ!

・・・!?

それが嫌なら、やみくもに探さず、物件を決めるための条件を整理することから始めるんだな。

条件・・・?

今から、物件を探す前に整理しておくことを教えてやるから紙とペン用意しろ。

お、おう。

治療院の物件選びを成功させるための3つのポイント
冒頭でも伝えたように、物件選びを間違えると経営難に陥る可能性が高まる。
しかし、物件探しに入る前に、次の3つの情報を整理しておくだけで、物件選びの失敗を回避することができるのさ。
- 大体の広さをイメージしておく
- 家賃の上限を決めておく
- ターゲット層を明確にしておく
それぞれ解説しよう!
1.大体の広さをイメージしておく
治療院の物件選びをするなら、あらかじめどのような形態で営業していくのか計画を立てておこう。
なぜなら、必要な店舗の広さは、ベッド数やスタッフの人数によって変わってくるからだ。
例えば、無駄に広い店舗では家賃の無駄が発生してくるし、狭すぎたということになれば、移転も視野にいれなければいけなくなってしまうだろう。
また、店舗の広さをイメージしておくことで、物件をさがすときに的を絞りやすいため、探す時間を短縮することもできるのさ。
2.家賃の上限を決めておく
物件探しをする前に、あらかじめ、家賃の上限を決めておくようにしよう。
なぜなら、家賃を気にせずに物件を決めてしまい、あとから家賃の支払いが苦しくなり経営難に陥る可能性が高まるからだ。
例えば、「建物が綺麗」「立地がいい」などの物件は家賃も高くなっていることが多いため、魅力的であっても、なるべく上限を守るようにしよう。
3.ターゲット層を明確にしておく
ターゲット層が明確でないまま、物件探しを始めると、提供するサービスに見合うターゲットが存在しない場所に店舗を構えてしまう可能性がある。
ちなみに、ここでいうターゲット層とは、年齢や性別など、サービスを提供する相手は誰なのかということ。
ターゲット層を明確にしておくことで、ターゲット層に合わせた立地を探すことができる。
よって、集客活動をするさいに、ターゲット層を狙いやすいというわけだ。

ふむふむ。

・・・俺、なにひとつ決まってねェ・・・!

でもよ、俺は若いネエちゃんにも人気があるし、おばあちゃんからも可愛いって好かれるし、ターゲットなんて決められねェよ。

誰に人気があるとかそういうことじゃねェッッ・・・!
ターゲットというのは、お前がどんなサービスを提供するのかで決まるんだ。

俺の武器ってことか?

そうだ。
お前の得意とする施術が、どんな人たちに必要とされるのかよく考えてみろ。
そのうえで、立地条件をきめるんだ。

提供したいサービスを必要とするターゲット層にあわせた立地条件

俺の場合は、腰痛や肩こりなどをもった年配層をターゲットにした治療院だ。
それにあわせて、立地や集客方法も決めている。

なるほど・・・だから、ぴちぴちギャルはあんまり来ねェのか~。

・・・。
ターゲット層に合わせた立地条件をまとめると以下のようになる。
立地条件 | サービス内容 | |
若年層 | 仕事帰りに立ち寄りやすいオフィス街 | リラクゼーション |
年配層 | 行き来が便利なバス停や駅の近く 階段を使わずに来れる場所 |
腰痛や肩こりに特化 |
女性客 | 明るくひらけた場所 | 骨盤調整や産後ケア |

提供したいサービスが決まれば、ターゲットも決まる。
そうすれば、集客しやすい立地条件も定まってくるはずだ。

ピチピチのねぇちゃんに来てほしいけど、俺の強みだと年配層になりそうだな~。

(まだ言ってやがる・・・。)
ところで、お前はテナント賃貸かマンション賃貸か考えているのか?

どっちでもいいけど、稼いだ資金でカッコイイ治療院を構えてェんだッ!

・・・。
お前のような見栄っ張りは、身の丈に合わねェ物件を選んで後悔するパターンがほとんどだ!

なんだと・・・?
テナント賃貸かマンション賃貸ってそんなに重要なのかよ?

このふたつには、真逆のメリットとデメリットが隠されているから、よ~く覚えておけ。

テナント賃貸とマンション賃貸のメリット・デメリットを把握して吟味せよ!
テナント賃貸かマンション賃貸かを悩んでいる先生は多いだろう。
しかし、このふたつには、次のようなまったく逆のメリットとデメリットがある。
テナント | マンション | |
メリット | 人通りが多い場所に建っていることが多いため認知されやすく、通りがかりからの集客も見込める | テナントに比べ安い家賃で借りられる場合が多い |
デメリット | 家賃が高い (安定していない状態で固定費がかさむのは経営するうえでの大きなデメリット) |
認知されにくい 看板を設置できない可能性がある 大家さんの許可がおりにくい |
家賃が高くても集客しやすい場所を選ぶのか、認知されにくいが家賃が安い場所を選ぶのか、今後の計画をしっかりとおこなったうえで選ぶようにしてくれ。

これで、また今晩からの物件探しが楽しみになってきたゼッ!

お前の趣味が、ゲームから物件探しになるとはな。

物件♪物件♪

・・・。

あっ!おっさん、俺インターネットの物件紹介サイトで探してんだけど、もっと違う方法はねェのか?

なぜだ?

インターネットで見てるだけだと、いまいちイメージがつかめねェんだよな~。

たしかにな。
気軽に探せる分、表面上の情報しか手に入らねェ。
中には隠れ物件もあるからな・・・。

なに・・・!?

欲しい情報をより多く仕入れたければ、インターネットとにらめっこしていてはダメだ。

よりいい物件を見つけるためには、ネット情報だけでなく自分の足で聞いてまわること
もちろん、桃太郎のようにインターネットの物件紹介サイトをチェックしておくことは大切だ。
しかし、それだけに頼っていても、なかなか自分の条件に合う物件は見つからない。
そこで、つぎのような物件探しのルートを知っておくといいだろう。
- 不動産会社に直接行く
- 知人を通して紹介してもらう
- 自分で地域を回る

物件は本当に巡りあわせだ。

巡り合わせ・・・?

あぁ、そうだ。
すぐに見つかるときもあれば、まったく見つからないときもある。

そういうものなんだな。

なかなか理想の物件が見つからないと、「もうここでいいや・・・。」と妥協してしまいがちになるが、焦りは禁物だ。

・・・。

必ずいい物件に巡り合えると信じて、探し続けるんだな。

(番外編)鬼野治療院のスタッフ研修

俺の知り合いの整体師で、独立して3年のやつがいるんだ。
最近、そいつの整体院の患者さんが減ったみてェで・・・、なんとかなんねェかな?

・・・。
そいつの店は、なんで患者さんが減ったんだ?

最近、近所に自費治療を本格的にやっている整体院が増えたらしいんだ。
しかも、ホームページも金がかかってるみたいでよ・・・。

・・・。
なるほど。
それなら、手技で差別化するしかないようだな。

手技で差別化・・・?

あぁ、そうだ。
この整体院が飽和している時代に、ライバル店を出し抜くには差別化が必要だ。

あぁ、それはわかるぜ!
そいつも、USPとやらを考えて、差別化頑張ってるみてェだから。

その差別化だが、一番手っ取り早いのは「自院だけが対応できる症状」を作ることだ。

自院だけが対応できる症状・・・?

そうだ。
例えば、次のような症状は改善できる整体院が少ないため、対応することさえできれば簡単に差別化が可能だ。
・自律神経症状
・精神疾患

整体院を経営されている先生の中には、上記の症状の改善に苦手意識を持っている先生が多い。
というのも、患者さんの中には、踏み込まれると心を取り乱すような事情を抱えている人がいるからだ。

(うわっ・・・、俺も苦手だ。
前に患者さんに大泣きされたからな・・・。)

でもよ、患者さんのトラウマなんかに触れずに、自律神経症状とか、精神疾患が改善できる手技なんてあるのか?

あぁ、ある。

・・・!

その手技は、俺の仲間でもある「鈴木章生」先生が開発されたメソッドだ。
「精度」や「経験」がなくても、自律神経症状・精神疾患で悩んでいる患者さんを改善することができる。

ちなみに、鈴木章生先生とは、「モーションロック瞬間解除テクニック」という手技を開発し、「毎月500名の患者さんを施術・患者さん全体の80%が6回以上のリピート・月商250万円」という輝かしい実績をもつ愛知県・岡崎のカリスマ治療家だ。

・・・!

この手技を身につけることができれば、急増する精神疾患・自律神経症状にアプローチできるようになり、他院との差別化や高単価、時短施術へ近くだろう。

そ、その手技教えてくれよ!

いいだろう・・・。
その手技がこれだッッ・・・!