問診
猿飛桃太郎(ベース)

こんにちは!
俺の名前は猿飛桃太郎(さるとびももたろう)

突然ですが、先生は問診票を活用しきれていないと感じていませんか?
問診票ってただ患者さんに書いてもらうだけなので、「意味あるの・・・?」と必要性すら感じなくなってしまいますよね。

さて、そんな問診票ですが、実は患者さんに最適な治療をおこなうための大切なツールなんです。
というのも、中身のない問診票を使っていると、患者さんの症状の根本原因が分からず、満足のいく治療ができないからです。

一方、問診票の質問内容と質問の仕方を工夫すれば、問診時に患者さんの状態を今まで以上に深堀りしていくことができるんです!

とはいえ、どんな問診票にすれば問診に生かすことができるのかわかりませんよね・・・。
そこで、今回の記事ではうちの院でつかっているスペシャルな問診票の内容と問診に生かせるポイントをお伝えしていきます!

ぜひ、あなたの院でも問診票を活用して、質の高い問診をしていってくださいね。

それではまいります!

鬼野右近が教えます!!

今回の登場人物

猿飛桃太郎(ベース)

猿飛桃太郎(22)
鬼野治療院の見習い治療家

鬼野右近(ベース)

鬼野右近(45)
鬼野治療院の院長

猿飛桃太郎が教えます!!

休診日、鬼野は少し離れた町までドライブをしていました・・・

猿飛桃太郎(ベース)

おっさん!
今日もいい天気だなあ!


鬼野右近(ベース)

・・・。
だいたい何でせっかくの休日をお前と過ごさなくちゃなんねェんだ!


猿飛桃太郎(喜び)

堅いこと言うなよ〜!
部下のお願いだろ、部下の!


鬼野右近(ベース)

(調子のいいヤツめ・・・。)


猿飛桃太郎(驚き)

おっさん、あれ見てくれよ!
ほら・・・!


鬼野右近(驚き)

何だ?
お、鬼野治療院だと・・・!?


猿飛桃太郎(ベース)

うちと同じ名前じゃん!
ウチみたいに鬼みたいなコワモテのおっさんがやってるんか?


鬼野右近(ベース)

・・・。
(ちょっと偵察してみるか。)

 

鬼のいる治療院

 

鬼野右近(ベース)

予約してませんがよろしいですか?


先生

ちょうど今あいてますので、どうぞ~。
えぇと、そちらは?


猿飛桃太郎(ベース)

あ、俺は付き添いみたいなもんだ!
おっさんが暴れねェようにな!笑


先生

は、はぁ。
ところでお客さん、今日はどうなさいましたか?


鬼野右近(ベース)

昨日から腰が痛くてね・・・。


先生

そうですか~。
では、まずこちらの問診票に記入をお願いします。


鬼野右近(ベース)

(どれどれ、どんな問診票だ?)
こ、これは・・・!!

先生

あの~書き方わかります??


鬼野右近(ベース)

これ、まさか全部書くのか?


先生

そうですね!


鬼野右近(ベース)

・・・。
ちょっといいかい院長さん。


先生

・・・?


鬼野右近(ベース)

この問診票は役に立ってるのかい?


先生

なんですかいきなり!!!
失礼な人だな。


鬼野右近(怒り)

(ギロッ)


先生

ひッ!
すいません。


鬼野右近(ベース)

院長さん、わたしのことはご存知ですか?


先生

・・・?
も、もしかしてかの有名な「治療家ジャーナル」で取り上げられていた鬼野右近先生・・・!


鬼野右近(ベース)

サインでもしようか?


先生

サインは結構ですが、なぜうちに!?


鬼野右近(ベース)

同じ“鬼野治療院”として物申す!
こんな問診票、何の役にもた立ってねェぞ!


先生

・・・。


鬼野右近(ベース)

こんな問診票で、よく今まで患者さんに向き合ってきたな。
これ以上、鬼野治療院の名を汚されては困る!
今から問診票のセミナーをしてやるッッ・・・!


先生

は、はい・・・。

鬼野右近が教えます!!

問診票は問診をスムーズにかつ質を高めるためのツール

問診前に問診票を書いてもらうことで、できるだけ短い時間で質の高い問診をおこなうことができる。
なぜなら、問診票というベースをもとに、患者さんとコミュニケーションが取れるからだ。

もし、問診票がないまま問診をしてしまうと情報のベースがないため、じゅうぶんな情報を引き出すことができないまま問診を終えてしまう可能性がある。

また、イチから患者さんに答えてもらうことになるので、双方にとって貴重な時間もどんどん奪われてしまうのさ。

 


 

先生

しかし、うちの問診票はたくさん質問がありますし、中身の濃いものになっていると思うのですが・・・。


鬼野右近(ベース)

たくさん質問を用意すればいいというものではない。
実際、すべて回答してくれる患者さんはいるのか?


先生

い、いえ・・・。
ほとんど空欄です。


鬼野右近(ベース)

それじゃあ、問診票がないのと同じじゃねェか。
患者さんが面倒だと感じる問診票では、回答欄が空白になりがちなので、問診に生かすことができない。

猿飛桃太郎が教えます!!

空欄では意味がない!患者さんが面倒だと感じる問診票3つ

患者さんが面倒だと感じる問診票はつぎの3つだ。

 


  1. 質問内容が多すぎる
    質問内容が多いとだんだん読むのも書くのも面倒になってしまい、空欄が増えてしまう。
    できるだけ質問内容は簡略化しておこう。
  2. どう答えていいのか分からない質問内容
    例えば、「どんな痛みですか?」というような質問ではどう答えていいのか分かりづらいだろう。
    答え方に困る質問内容は極力省いておこう。
  3. 記述式の回答欄ばかり
    回答欄が【  】のみの記述式ばかりでは、書くことが面倒になってしまう。
    特に、文章が苦手な患者さんは回答に時間がかかるため空欄が増えてしまうだろう。
    チェックボックスタイプの回答ができるよう、工夫をすると良い。

問診票に空欄が多く問診に生かせていないと感じている先生は、患者さんが面倒だと感じる問診票になっていないか確認してみてほしい。

 


 

鬼野右近(ベース)

患者さんから詳しい情報をできるだけ多く収集したい気持ちはわかる。
しかし、問診票はあくまでスムーズな問診をするためのツールだ。


先生

確かに。


鬼野右近(ベース)

問診票では質問内容を必要最小限にして、患者さんにできるだけたくさん答えてもらえるように工夫するといいだろう。


先生

なるほど。
たしかに、うちの問診票は国語のテストなみの面倒さですね・・・。
では、いったい鬼野先生の治療院ではどのような問診票をお使いなのでしょうか。


鬼野右近(ベース)

よし。
特別に、うちの問診票を伝授してやる。


先生

あとで請求書とかよこさないでくださいね・・・。

鬼野右近が教えます!!

問診に生かせる問診票の作りかたとそのポイント6つ

うちの問診票は、つぎの6つ質問内容で構成されている。

 


  1. プロフィール
  2. 当院を知ったきっかけ
  3. 症状について
  4. 仕事や日常生活について
  5. 他院での治療歴
  6. 病歴・服用中の薬について

 

1.プロフィール

プロフィールは個人情報を知る大切な項目だ。
記入事項にはつぎの内容を入れておくと今後役立つだろう。

 


  • 氏名(ふりがな付き)
  • 住所
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 生年月日

 

この中でも特に、メールアドレスは「迷惑メールがくるのでは・・・」と警戒し記入いただけない場合が多い。
そのため、「メールでの相談もおこなっております」など患者さんにとってメリットと思える一言を添えておくといいだろう。

また、住所と生年月日は、お誕生日特典などを設ける場合に、DMをだす際に活用できるぞ。

2.当院を知ったきっかけ

患者さんが当院を知ったきっかけを知ることで、どの媒体での集客に効果が出ているのかを把握することができる。
例えば、「ホームページ・(  )様の紹介・広告をみた・看板」など現在おこなっている集客媒体を項目にし、〇をつけてもらうようにすると患者さんも回答しやすくなる。

また、問診票の回答をもとに、「どんなキーワードで検索してもらったんですか?」など、もう一歩踏み込んで情報収集することで、今後の集客に生かすことができるだろう。

3.症状について

患者さんの現在の症状について知るための大切な項目だ。
質問事項にはつぎの内容を入れるようにしてほしい。

 


  • 痛みの箇所
    痛みの箇所は記述式ではなく、人体図を使って痛みのある箇所に〇をつけてもらうようにしてくれ。
    というのも、痛みの箇所がボヤけている場合、文章では表しにくいからだ。
    さらに、「些細なことでもいいのであてはまる箇所すべてに〇をつけてください」と記載することで大きな痛み以外の痛みも把握することができ、より問診の質をあげることができる。
  • 体の状態
    体の状態とは、「めまい、頭痛、肩こり、疲れやすい、冷え性、便秘、下痢・・・」などのことだ。
    体の状態を知ることで、患者さんの痛みの原因と関連していることがないかを追求することができる。

 

このように、できるだけ患者さんの症状を引き出せるように、多くの症状をあげておくといいだろう。
また、ここでも患者さんが回答を面倒に感じないよう〇をつける形式にしておいてほしい。

4.仕事や日常生活について

普段どのような生活を送っているかを知ることで痛みの原因を探る材料になる。

痛みの原因を探るためには、職業よりも仕事でどんな動きをしているのかが重要になってくるため、ここでも記述式ではなく〇をつける形式にすると回答しやすいだろう。

ちなみに、〇をつける項目は次のように記載しておくと、当てはまりやすいぞ。

「立ち仕事・座り仕事・重いものを持つ・長時間の運転・パソコンをよくする・スポーツをする・育児中」

5.他院での治療歴

他院での診断名や治療方法は、今後の自院での治療方法を決める材料となる。

ただ、治療歴の項目で固定概念をもってしまうと、効果的な治療法を見つけられない場合が多い。
よって、あくまで治療方法を決めていく際の材料のひとつとして考えておくようにしてくれ。

6.病歴・服用中の薬について

病歴や服用中の薬を知ることで、発症している症状が過去の怪我や病気と関連がないか確認することができる。

ちなみに、ここでも回答しやすいよう「高血圧・糖尿病・人工関節・ペースメーカー」など、いくつかの病歴をあらかじめ記載しておいて、〇をしてもらうといいだろう。

 


 

先生

問診票の項目にはひとつひとつ意味があったんですね。
今まで使っていた問診票がお恥ずかしいです・・・。


鬼野右近(ベース)

問診票をただの紙切れにするか、宝にするかは院長しだいだな。
頑張りたまえ!


猿飛桃太郎(ベース)

くれぐれも、鬼野治療院の名を汚すんじゃねェぞ!!!
はっはっは!


鬼野右近(怒り)

お前はいらんことを言うな!

ドゴッ!

 

鬼野右近が教えます!!

(番外編)鬼野治療院のスタッフ研修

猿飛桃太郎(無表情)

俺の知り合いの整体師で、独立して3年のやつがいるんだ。
最近、そいつの整体院の患者さんが減ったみてェで・・・、なんとかなんねェかな?


鬼野右近(ベース)

・・・。
そいつの店は、なんで患者さんが減ったんだ?


猿飛桃太郎(無表情)

最近、近所に自費治療を本格的にやっている整体院が増えたらしいんだ。
しかも、ホームページも金がかかってるみたいでよ・・・。


鬼野右近(ベース)

・・・。
なるほど。
それなら、手技で差別化するしかないようだな。


猿飛桃太郎(驚き)

手技で差別化・・・?


鬼野右近(ベース)

あぁ、そうだ。
この整体院が飽和している時代に、ライバル店を出し抜くには差別化が必要だ。


猿飛桃太郎(驚き)

あぁ、それはわかるぜ!
そいつも、USPとやらを考えて、差別化頑張ってるみてェだから。


鬼野右近(ベース)

その差別化だが、一番手っ取り早いのは「自院だけが対応できる症状」を作ることだ。


猿飛桃太郎(驚き)

自院だけが対応できる症状・・・?


鬼野右近(ベース)

そうだ。
例えば、次のような症状は改善できる整体院が少ないため、対応することさえできれば簡単に差別化が可能だ。

 


・自律神経症状
・精神疾患


 

鬼野右近(ベース)

整体院を経営されている先生の中には、上記の症状の改善に苦手意識を持っている先生が多い。
というのも、患者さんの中には、踏み込まれると心を取り乱すような事情を抱えている人がいるからだ。


猿飛桃太郎(無表情)

(うわっ・・・、俺も苦手だ。
前に患者さんに大泣きされたからな・・・。)


猿飛桃太郎(驚き)

でもよ、患者さんのトラウマなんかに触れずに、自律神経症状とか、精神疾患が改善できる手技なんてあるのか?


鬼野右近(ベース)

あぁ、ある。


猿飛桃太郎(驚き)

・・・!


鬼野右近(ベース)

その手技は、俺の仲間でもある「鈴木章生」先生が開発されたメソッドだ。
「精度」や「経験」がなくても、自律神経症状・精神疾患で悩んでいる患者さんを改善することができる。


鬼野右近(ベース)

ちなみに、鈴木章生先生とは、「モーションロック瞬間解除テクニック」という手技を開発し、「毎月500名の患者さんを施術・患者さん全体の80%が6回以上のリピート・月商250万円」という輝かしい実績をもつ愛知県・岡崎のカリスマ治療家だ。


猿飛桃太郎(驚き)

・・・!


鬼野右近(ベース)

この手技を身につけることができれば、急増する精神疾患・自律神経症状にアプローチできるようになり、他院との差別化や高単価、時短施術へ近くだろう。


猿飛桃太郎(驚き)

そ、その手技教えてくれよ!


鬼野右近(ベース)

いいだろう・・・。
その手技がこれだッッ・・・!

精神疾患・自律神経症状にアプローチできる手技の紹介はこちら