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こんにちは!
俺の名前は猿飛桃太郎(さるとび ももたろう)
突然ですが、先生は治療技術のレパートリーを増やしたいと思っていませんか?
もし、そう思っているのであれば、「トリガーポイント療法」について、深く勉強してみるのがいいかもしれませんよ・・・!
「トリガーポイント」とは、直訳すると「痛みの引き金になっている地点」のこと。
使いすぎて疲労した筋肉の中にある、凝り固まった部分のことを指します。
このトリガーポイントを解消し、症状を改善する施術のことを「トリガーポイント療法」と言います。
さて、そんなトリガーポイント療法ですが、今まで頭痛や関節痛、肩こりなどの「神経系や骨の異常が原因」と言われていた症状が、トリガーポイント療法によって改善されています。
なかには、整形外科に行っても治らなかった症状が改善された事例もあり、治療家の方にとっては、時間単価アップの期待の星にもなっているのです・・・!
今回は、トリガーポイントに関する基礎的な知識や、トリガーポイントの見つけ方、トリガーポイントを解消する方法までお伝えします。
ぜひ、今後、トリガーポイントについて学ぶキッカケになると幸いです。
それではまいります!
今回の登場人物
猿飛桃太郎(22)
鬼野治療院の見習い治療家
紅白歌合戦の名物といえば、「美川憲一の衣装」
鬼野右近(45)
鬼野治療院の院長
紅白歌合戦の名物といえば、「小林幸子の衣装」
今日は忙しい1日。
そんな1日が終わろうとしているときでした・・・。
ふゥ〜・・・。
そろそろ、今日の営業時間も終わりだな・・・。
ガラガラガラ!
あ、こんばんは!
イテテ・・・。
すみませんね。
時間はまだ大丈夫ですか?
はいっ!
まだ大丈夫ですよ・・・!
申し訳ないねェ・・・。
こんな終了間際に。
とんでもありません!
悩んでいる患者さんを助けるのが、僕の役目ですから!
ところで、今日はどんなお悩みでしょうか・・・?
もう、かれこれ10年近くこの腰痛に悩まされているんだけどね・・・。
最近はめっきり寒くなったでしょ。
それで、さらに状態が悪くなっちゃって。
わかりました!
それでは、状態を診ていきますので、そちらのベッドによろしいでしょうか?
むむ・・・。
むむむ・・・!
先生、どうですか?
よくなりそうでしょうか・・・?
・・・。
あ、え、えぇ!
大丈夫ですよ!
もう少しお待ちくださいね・・・!
(やべ・・・。
色々と触ってはいるものの、これといって悪い部分も見当たらない・・・。)
(・・・。)
失礼するぞ。
お、おっさ・・・、いや、院長!
なんの用だ?
ちょっと俺に変われ。
え、あ、あぁ。
シャンシャンシャン・・・!
・・・!
(なんだ!?
おっさんの手から、光が・・・!)
トリガーポイントッッッッッッ・・・!
先生、今日はありがとうございました!
もう、なんとお礼を言ったらいいか・・・。
い、いえ。
当然のことをしたまでですよ!
(と言いつつ、治療したのはオッサンなんだがな・・・。)
それにしても、あのおっさんのワザ、なんだったんだ?
紅白歌合戦の美川憲一ばりに、手の平が光ってたぞ・・・。
明日聞いてみっか!
おっさん!
昨日のアレはなんだったんだ・・・?
アレ・・・?
おぉ!
アレだよ!
昨日の終了間際に来た患者さんに対して使った手技だよ!
なんで、あんなに頑固な腰痛が一瞬で改善しちまったんだ!?
・・・。
そうか、お前にはまだ、あの技術について教えていなかったな・・・。
あぁ!
俺、実際のところ、あの患者さんの体を触っても、イマイチ原因がわからなかったんだ・・・。
なのに・・・、なのに、おっさんがいとも簡単に解決しちまうから・・・。
・・・?
治療家として、情けねェじゃんよ・・・!
昨日のアレ、教えてくれよ・・・!!
ふっ。
お前らしいな。
いいだろう、昨日のアレは「トリガーポイント」という筋肉のしこりに対して刺激を入れたんだ。
トリガーポイント・・・?
あぁそうだ。
詳しく解説しよう。
トリガーポイント療法とは患者さんの慢性的な症状を改善する画期的な手技のこと
「トリガーポイント」とは、直訳すると、「痛みの引き金になる地点」のこと。
以下のようなことが原因で、疲労した筋肉の中にできる、凝り固まった部分のことを指す。
・悪い姿勢で長時間過ごす
・骨や関節に歪みが生じる
・冷え
・一部の筋肉の使いすぎ
トリガーポイント自体の大きさは、数ミリから数センチと、決して大きくはない。
しかし、1番の特徴は、「筋肉が凝り固まっている部分ではなく、別の場所に痛みが生じること」だ。
ちなみに、このトリガーポイントとは別の場所に生じた痛みのことを「関連痛」という。
例えば、患者さんは「腰が痛い・・・!」と言っているが、トリガーポイントは「大腰筋」や「腹直筋」の場合がある。
この場合、腰の周りにフォーカスした治療を行なっても効果がない。
一方、トリガーポイントに対して、適切な刺激を加えていくことで、比較的短時間で腰痛を改善できるというわけだ。
今回、来院された患者さんは、「腰が痛い・・・!」と言っていたが、それは別の場所にあるトリガーポイントが引き起こした関連痛だ。
なるほど・・・!
患者さんが痛いと言っている場所ではなく、別の場所に原因があるんだな・・・!
そういうことだ。
ただ、このトリガーポイント、厄介なことがある。
厄介なこと・・・?
あぁ。
実際のところ、トリガーポイント自体が痛いのであれば、俺たち治療家は、その痛む部分に刺激を加えるだけで済む。
確かに。
しかし、今回のように「関連痛」が生じていると、原因となっているトリガーポイントの位置がわからず、治療が難しいということだ。
そ、そうだよな・・・!
でも、おっさんはなんであの患者さんの腰痛のトリガーポイントがわかったんだ?
ハッキリ言って、腰とは関係ない部分の原因なんて見つかりっこないような気がするぜ!
その通り。
トリガーポイントが分からなければ、治療のしようがない。
しかし、そのトリガーポイントを見つけるのが難しい。
おっさんはどうやってトリガーポイントを見つけたんだ?
俺はトリガーポイントを見つけたわけではない。
知っていたんだ。
知っていた・・・!?
あぁ、そうだ。
トリガーポイントと関連痛には、一定の法則性があり、その法則さえ知っておけば、ある程度の位置がわかるようになる。
なるほど・・・!
その法則ってのは、どうやって知ることができるんだ?
ふふふ。
今日はいつにも増して前のめりだな。
いいだろう。
関連痛との法則性を知ることで、トリガーポイントが見つかりやすくなる
関連痛を引き起こしているトリガーポイントの場所が知りたければ、以下の2つのステップを踏むとよいだろう。
1.トリガーポイントと関連痛の法則性を知る
2.触診する
1.トリガーポイントと関連痛の法則性を知る
トリガーポイントと関連痛とのあいだには、以下のような法則性がある。
●お尻や脚の側面の痛み
トリガーポイント・・・小臀筋
●顔面や頭部の痛み
トリガーポイント・・・胸鎖乳突筋
●肩や肩甲骨の痛み
トリガーポイント・・・肩甲挙筋
●腰の痛み
トリガーポイント・・・大腰筋や腹直筋
このように、トリガーポイントと関連痛との法則性を事前に知っておけば、患者さんからいただく「ここが痛むんです・・・。」という言葉に柔軟に対応することができる。
トリガーポイントと関連痛の法則をもっと深く知るなら、関連する書籍を読むとよいだろう。
2.触診する
トリガーポイントと関連痛との法則性を理解し、トリガーポイントがありそうな目安地点が判明したら、実際に触診するとよい。
触診をするなかで、数センチから数ミリのコリを探していけ。
そのコリがトリガーポイントだ。
ちなみに、トリガーポイントは触れると痛むため、患者さんと確認しながら触診することだ!
つまり、まずは勉強することが大事なんだな・・・!
うし、いっちょ気合い入れて勉強すっか!
おっさん!
なんだ?
ちなみによ、トリガーポイントを見つけたあとはどうすんだ?
指圧すんのか?
まぁ、そんなとこだな。
ただし、トリガーポイントは「コリ」であり、血液の流れが滞っているため、まずは血液の流れをよくするのが先決だ。
具体的には、以下の手順で改善していく。
トリガーポイントを改善するための2ステップ
1.体を十分に温める
冷えた状態で刺激しない
2.筋肉を緩めつつ、指圧していく
あまり強く押さない
まぁ、まずは書籍や手技セミナーでトリガーポイントについて、勉強を始めるとよいだろう。
トリガーポイント療法をきちんと身につけることができれば、自費移行するときに、大きな武器にもなるからな。
あれから1ヶ月・・・。
修行の成果を見せてやる・・・!
いくぜッッ・・・!
シャンシャンシャン・・・!
トリガーポイントッッッッッッ・・・!!
(番外編)鬼野治療院のスタッフ研修
俺の知り合いの整体師で、独立して3年のやつがいるんだ。
最近、そいつの整体院の患者さんが減ったみてェで・・・、なんとかなんねェかな?
・・・。
そいつの店は、なんで患者さんが減ったんだ?
最近、近所に自費治療を本格的にやっている整体院が増えたらしいんだ。
しかも、ホームページも金がかかってるみたいでよ・・・。
・・・。
なるほど。
それなら、手技で差別化するしかないようだな。
手技で差別化・・・?
あぁ、そうだ。
この整体院が飽和している時代に、ライバル店を出し抜くには差別化が必要だ。
あぁ、それはわかるぜ!
そいつも、USPとやらを考えて、差別化頑張ってるみてェだから。
その差別化だが、一番手っ取り早いのは「自院だけが対応できる症状」を作ることだ。
自院だけが対応できる症状・・・?
そうだ。
例えば、次のような症状は改善できる整体院が少ないため、対応することさえできれば簡単に差別化が可能だ。
・自律神経症状
・精神疾患
整体院を経営されている先生の中には、上記の症状の改善に苦手意識を持っている先生が多い。
というのも、患者さんの中には、踏み込まれると心を取り乱すような事情を抱えている人がいるからだ。
(うわっ・・・、俺も苦手だ。
前に患者さんに大泣きされたからな・・・。)
でもよ、患者さんのトラウマなんかに触れずに、自律神経症状とか、精神疾患が改善できる手技なんてあるのか?
あぁ、ある。
・・・!
その手技は、俺の仲間でもある「鈴木章生」先生が開発されたメソッドだ。
「精度」や「経験」がなくても、自律神経症状・精神疾患で悩んでいる患者さんを改善することができる。
ちなみに、鈴木章生先生とは、「モーションロック瞬間解除テクニック」という手技を開発し、「毎月500名の患者さんを施術・患者さん全体の80%が6回以上のリピート・月商250万円」という輝かしい実績をもつ愛知県・岡崎のカリスマ治療家だ。
・・・!
この手技を身につけることができれば、急増する精神疾患・自律神経症状にアプローチできるようになり、他院との差別化や高単価、時短施術へ近くだろう。
そ、その手技教えてくれよ!
いいだろう・・・。
その手技がこれだッッ・・・!