手技
猿飛桃太郎(ベース)

こんにちは!
俺の名前は猿飛桃太郎(さるとび ももたろう)

突然ですが、あなたは「オステオパシー」という言葉を知っていますか?
オステオパシーとは、患者さんの身体の悪いところを改善するための考え方のひとつ。

通常、なにか身体に悪い部分があると、その部分に対して治療をおこないますよね・・・?
しかし、オステオパシーでは、身体に起きている悪い症状は、その部分だけでなく、以下のような部分が作用していると考えるのです。

 


・骨格
・内臓
・神経
・頭蓋骨
・血管


 

つまり、オステオパシーでは体のあらゆる部位から症状が出ている部分の原因を探り、治療をおこなうのです。

今回は、そんなオステオパシーの基本的な知識や、具体的な手法を解説します。
ぜひ、今後オステオパシーを勉強するうえでの足がかりにしてくださいね!

それではまいります!

鬼野右近が教えます!!

今回の登場人物

猿飛桃太郎(ベース)

猿飛桃太郎(22)
鬼野治療院の見習い治療家
RPGといえばドラクエ

鬼野右近(ベース)

鬼野右近(45)
鬼野治療院の院長
RPGといえば、一周回ってポケモン

猿飛桃太郎が教えます!!

ある日、鬼野治療院に迷惑電話が・・・?

謎の人

もしもし!
鬼野治療院さんでしょうか?


猿飛桃太郎(ベース)

はい!
鬼野治療院です!


謎の人

そちらの治療院では、「オステオパシー」されてますか?


猿飛桃太郎(驚き)

え?
オステオパシー・・・?


猿飛桃太郎(無表情)

(ちぇっ、また迷惑電話かよ・・・。)
大変申し訳ありませんが、うちでは取り扱っていません。


謎の人

そうですか!
わかりました!
では失礼します。

ツーツーツー

猿飛桃太郎(無表情)

ったく、なにが「オステオパシーされてますか?」だよ・・・。
うちはドラクエの武器屋じゃねェんだぞ・・・!

鬼のいる治療院

 

鬼野右近(ベース)

昨日、迷惑電話がかかってきた・・・?
また、「SEO対策」がどうのこうの言っている会社か?


猿飛桃太郎(無表情)

いや、昨日の電話はもっとタチの悪い電話だったな・・・。
多分、ドラクエにハマってしまった中学生かなんかだったんだろうな。


鬼野右近(驚き)

ドラクエにハマった中学生・・・?
どんな電話だったんだ?


猿飛桃太郎(無表情)

・・・。
確か、「オステオパシー」がなんとかかんとか言ってたな・・・。


猿飛桃太郎(驚き)

「オステオパシーやってますか?」だったような。


鬼野右近(無表情)

・・・。
ったく、お前ってやつは・・・。


猿飛桃太郎(ベース)

ん?
どうした・・・?


鬼野右近(ベース)

あのな・・・。
オステオパシーってのは、ドラクエの技の名前でも、ポケモンの名前でもねェ。
実は、れっきとした治療方法の名前だ。

※正確には、治療方法というより、治療に対する考え方

猿飛桃太郎(驚き)

え・・・。
てことは。


鬼野右近(ベース)

つまり、お前は、「オステオパシーの治療を受けたくて電話をしてきた患者さん」を迷惑電話と決めつけてしまったというわけだ。


猿飛桃太郎(驚き)

がーん。

鬼野右近(ベース)

どちらかと言うと、ドラクエにハマっていたのはお前の方だったようだな。

猿飛桃太郎が教えます!!

オステオパシーとは、治療に対する考え方のこと

猿飛桃太郎(ベース)

で、そのオステオパシーってのはなんなんだ?
前に教えてもらった、「トリガーポイント」みてェなやつのことか?


鬼野右近(ベース)

ちょうどいい機会だ。
簡単に説明してやろう。

先ほどからお伝えしているように、「オステオパシー」とは、治療に対する考え方のひとつで、1874年にアメリカ人医師の「アンドリュー・テイラー・スティル」という人物が発表したものだ。

一般的に、なにか身体に悪い症状が発生したとき、その症状が発生している部位に対して、俺たちは治療を施していく。
しかし、オステオパシーでは、悪い症状が発生した原因はその対象部位だけでなく、身体全体の不調が原因だとしている。

 


・骨格
・内臓
・神経
・頭蓋骨
・血管


猿飛桃太郎(驚き)

なるほど!
てことは、オステオパシーでは、肩こりは肩に原因があるんじゃなくて、内臓や自律神経に原因があるかもしれないって考えているんだな・・・!


鬼野右近(ベース)

まァ、そんなとこだな。
ほかにも、オステオパシーでは、「人の身体は抵抗力や防衛力を持っているが、その力が弱まると不調をきたしてしまう」と言われている。


猿飛桃太郎(驚き)

たしかに、人には自然治癒力や恒常性って言われるものがあるもんな・・・!


鬼野右近(ベース)

その通り。
オステオパシーでは、その恒常性や自然治癒力を活かした治療をおこなう。

鬼野右近が教えます!!

オステオパシーの治療理論 4大原則

オステオパシーでは、先ほどお伝えした考え方に基づき、治療をほどこしていく。
その上で知っておきたいのが、以下の4大原則だ。
なぜなら、この4つの原則がオステオパシーの軸となるものだからだ。

 


1.身体はひとつのユニットであり、身体の諸器官や組織は互いに関連して機能している

人間の体は一部分だけで考察することはできない。そのため、「腰が痛い」という時は腰だけに問題が生じているとは限らない。

2.身体の機能と構造は相互に関係する

物体は、その機能に応じて形を成す。そのため、なんらかの理由で体の一部に、性質に適していない機能を強いると、その機能に合わせて形になってしまう

3.人体は内部の環境を維持し続けようとする(恒常性)
4.自己治癒力を上回る何らかの外力または内的変化が生じた時に病気が発生する


 

鬼野右近(ベース)

上記の4つの原則を意識しつつ、人体を総合的に観察する。
そして、身体の中から機能障害を見つけ、矯正することにより、健康体に導いていくというわけだ。


猿飛桃太郎(驚き)

・・・。
で、具体的にどんな治療をおこなうんだ?
治療に対する考え方はわかったものの、あまりにもアバウトすぎてわかりにくいぜ・・・!


鬼野右近(無表情)

その点についても、解説しておこう。

鬼野右近が教えます!!

オステオパシーの治療方法は「直接法」「間接法」「複合型」の3つ

オステオパシーの考え方にもとづく治療は、以下の3つに分類される。

 


1.直接法
2.間接法
3.複合型


 

それぞれ、解説していくぞッッッ・・・!

1.直接法

「直接法」とは、オステオパシーの治療の種類のひとつ。
治療理論としては以下のとおり。

骨が左に歪んでいるので、圧力をかけて右に戻す
筋肉が緊張しているので、直接ゆるめる

歪みや緊張に対して、直接的な力を与えるため、患者さんの体には多くな負担がかかる方法だ。

直接法を用いた治療の事例は以下のとおりだ。

 


・低速高振幅(HVHA)
・中速中振幅(MVMA)
・高速低振幅(HVLA)
・軟部組織法
・マッスル・エナジー・テクニック(MET)


 

2.間接法

「間接法」とは、オステオパシーの治療の種類のひとつ。
治療理論としては以下のとおり。

骨が曲がったら、曲がっている方向へさらに曲げる
すると、周囲の靭帯のはたらきによって、もとの位置に戻る

間接法は、人体が生まれながらに持っている、「もとに戻る」という性質を活用した方法だ。
そのため、患者さんの体にかかる負担は少なくて済む。

間接法を用いた治療の事例は以下のとおりだ。

 


・ストレイン/カウンターストレイン
・筋膜リリース


 

3.複合型

「複合型」は、直接法と間接法のいいとこ取りをした方法だ。
治療理論としては以下のとおり。

間接法の要領で体の悪い部分に対して、さらに緩む方向に持っていきつつ、直接法の要領で圧力をかける

参考:京都オステオパシーセンター
参考:オステオパシー|Wikipedia

鬼野右近(ベース)

ちなみに、オステオパシーはカイロプラクティックと混同されることが多い。


猿飛桃太郎(驚き)

たしかに・・・!
オステオパシーもカイロプラクティックも、結局は手技を使った治療をするんだろ?


鬼野右近(ベース)

そのとおり。
ただし、両者には明確な違いがある。


猿飛桃太郎(驚き)

明確な違い・・・?


鬼野右近(ベース)

あぁ。
一般的にカイロプラクティックでは、背骨のズレや歪みを矯正したり、神経を圧迫するような治療をおこなうだろ?


猿飛桃太郎(ベース)

そうだな。


鬼野右近(ベース)

だが、オステオパシーでは、骨格だけでなく、神経や内臓、頭蓋骨や血管など、身体全体に焦点を当てて、治療をおこなっていくわけだ。


猿飛桃太郎(喜び)

てことは、さっきも言ったように、より患者さんの体を総合的に考慮した治療ができるってことだな・・・!


鬼野右近(ベース)

そういうことだ。

 

 

数日後・・・。

 

鬼野右近が教えます!!

(番外編)鬼野治療院のスタッフ研修

猿飛桃太郎(無表情)

俺の知り合いの整体師で、独立して3年のやつがいるんだ。
最近、そいつの整体院の患者さんが減ったみてェで・・・、なんとかなんねェかな?


鬼野右近(ベース)

・・・。
そいつの店は、なんで患者さんが減ったんだ?


猿飛桃太郎(無表情)

最近、近所に自費治療を本格的にやっている整体院が増えたらしいんだ。
しかも、ホームページも金がかかってるみたいでよ・・・。


鬼野右近(ベース)

・・・。
なるほど。
それなら、手技で差別化するしかないようだな。


猿飛桃太郎(驚き)

手技で差別化・・・?


鬼野右近(ベース)

あぁ、そうだ。
この整体院が飽和している時代に、ライバル店を出し抜くには差別化が必要だ。


猿飛桃太郎(驚き)

あぁ、それはわかるぜ!
そいつも、USPとやらを考えて、差別化頑張ってるみてェだから。


鬼野右近(ベース)

その差別化だが、一番手っ取り早いのは「自院だけが対応できる症状」を作ることだ。


猿飛桃太郎(驚き)

自院だけが対応できる症状・・・?


鬼野右近(ベース)

そうだ。
例えば、次のような症状は改善できる整体院が少ないため、対応することさえできれば簡単に差別化が可能だ。

 


・自律神経症状
・精神疾患


 

鬼野右近(ベース)

整体院を経営されている先生の中には、上記の症状の改善に苦手意識を持っている先生が多い。
というのも、患者さんの中には、踏み込まれると心を取り乱すような事情を抱えている人がいるからだ。


猿飛桃太郎(無表情)

(うわっ・・・、俺も苦手だ。
前に患者さんに大泣きされたからな・・・。)


猿飛桃太郎(驚き)

でもよ、患者さんのトラウマなんかに触れずに、自律神経症状とか、精神疾患が改善できる手技なんてあるのか?


鬼野右近(ベース)

あぁ、ある。


猿飛桃太郎(驚き)

・・・!


鬼野右近(ベース)

その手技は、俺の仲間でもある「鈴木章生」先生が開発されたメソッドだ。
「精度」や「経験」がなくても、自律神経症状・精神疾患で悩んでいる患者さんを改善することができる。


鬼野右近(ベース)

ちなみに、鈴木章生先生とは、「モーションロック瞬間解除テクニック」という手技を開発し、「毎月500名の患者さんを施術・患者さん全体の80%が6回以上のリピート・月商250万円」という輝かしい実績をもつ愛知県・岡崎のカリスマ治療家だ。


猿飛桃太郎(驚き)

・・・!


鬼野右近(ベース)

この手技を身につけることができれば、急増する精神疾患・自律神経症状にアプローチできるようになり、他院との差別化や高単価、時短施術へ近くだろう。


猿飛桃太郎(驚き)

そ、その手技教えてくれよ!


鬼野右近(ベース)

いいだろう・・・。
その手技がこれだッッ・・・!

精神疾患・自律神経症状にアプローチできる手技の紹介はこちら